死霊館シリーズ第2弾作品
今年は9月21日から第5弾の邪悪なシスターナンが主役の死霊館のシスターが劇場公開に
死霊館シリーズは知ってはいたんですが、うーん…
なんかエクソシストみたいなのをイメージしてて…
個人的に悪魔系って観てると飽きてきてしまって苦手(笑)
けど、チャイルドプレイとのクロスオーバーで死霊館シリーズのアナベル人形が共演する可能性が出てきたので、アナベル観るために一応死霊館シリーズも観てみるか!と
映画の内容は当時の事件の流れを元に製作してますのでストーリー特に無いです
ただ、冒頭に前作のアミティビル事件が多少流れますが、そこに既にナンが登場してるという前作の補足のような場面が
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エンフィールド事件自体は本や映画化も幾度かされていて、アメリカの心霊研究家のウォーレン夫妻が体験し、77年イギリスで当時マスコミも巻き込んで騒がれた本当にあった話で
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(画像は本当のウォーレン夫妻)
研究家の元で色々調査されたために資料は沢山残っていて、ラスト、スタッフロールが流れる際に実際の当時の写真と再現写真を対比しながら流れます
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(左が本物、空中浮遊した際の写真らしいが、どう見てもベッドからジャンプしたようにしか見えない(笑)
ただし、やはり映画であるので多少この死霊館シリーズは脚色が入っていて第1作 死霊館のアミティビル事件にアナベル登場(実際の両事件は時代は同じ70年代)や死霊館 エンフィールド事件のシスター ナンの登場はそれにあたると思われる
正直、脚色以外にも当時エンフィールド事件自体もホントの心霊現象か?疑わしい部分もあり半々なんだよね嘘か?誠か?
そこもちゃんと描いているし、第三者視点で物語は進むのでそこは良かったかな
エンフィールド事件が起きた時代背景として1977年当時、イギリスは不況でそれは英国病と名称され荒れていたのだ
冒頭にザ・クラッシュのロンドンコーリングが流れてますが、ピストルズとかも同時期に活動していて…
一応、音楽業界では不況になるとヘビメタやパンクなど激しい曲が売れると言われている
たぶんそれだけ不況というものが心身に及ぼす影響というのは不の影響をもたらすものなのだろうと思う
エンフィールド事件のホグソン一家は母親ペグと子供四人、マーガレット(14歳)ジャネット(11歳)、ジョニー(10歳)、ビリー(7歳)の五人家族
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(本当の画像)
彼らがいつからこの家に住んでいたかは解らないが、両親が離婚し、経済困窮した母子家庭なのだ
しかも母親は所々の支払いの滞納
ヒステリックらしく子供たちに、家にはビスケットを買う金も無いのよ!と叫ぶほど
四人の子供たちが抱えたストレスというのは相当だったと思う…
で、ポルターガイスト現象は家内全般には及びますが、主に次女ジャネットを中心に起こる
お父さんは趣味か職業か解らないけど、音楽が好きでエルビス・プレスリーを家族で愛聴していたらしいのだ
離婚時にレコードは全てお父さんが持ち去ったみたいで…
劇中の様子が本当かこれも解らないのだが、心霊研究家の夫エドがエルビスの「好きにならずにはいられない」をギターで弾いたり、エルビスのブルーハワイのレコードを買ってあげたりして…
所々エドと一緒にいる時の彼女の表情を見るとファザコンだったのではないかと思えるふしがある
母親の証言にもジャネットは父親っ子だったとあるし
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だとすれば、ジャネットの一番好きな人が家庭を去ったという事実は病むに条件が揃っているのだ
実は彼女自身もやらせで悪霊に人格を乗っ取られたふりをしたことがある事は認めている部分もあるのだという…
個人的にもし家内で本当に霊現象が起きていたのだとすれば、その様なヤラセ的な事が出来るだろうか?
自分もイタズラで子供の頃押し入れに隠れて泣き真似をしたり、勝手に動く椅子とかは祖父母にドッキリを仕掛けたりしたけど…
もし本当にポルターガイストが起こる家なら怖くてそんなこと出来なかったと思うんだ
しかも、騒ぎは約2年間のみでパッタリ止んだという、もしポルターガイスト現象が起きるならそのずっと前から起きていておかしくないわけで…
やはり両親の離婚後なんだよね
今ならユーチューバーになり、大稼ぎ出来たかも知れない一家なんだが…(笑)
国の財政も大変な中で審査が厳しく、補助金を手に入れるための一家の演技だったのならそれはそれでまあ…
実際に他にそうやって演技で家に霊が出ると名乗り出た家は当時沢山あったらしい…
ウォーレン夫妻自体心霊研究家の肩書きで食べてるわけだし、曰く付きの物を集めた博物館もアメリカでやっていることから、証拠と言ってもインタビューを録音したテープとカメラで撮った写真のみで中々立証は難しく説得力にかけるんだよな~
ただ、彼ら以外にも勝手に動く椅子や窓に映るジャネットの奇行をみたという人もいるにはいるみたいなのだが…
今だにイギリスの心霊動画の投稿はポルターガイスト現象が比較的多めな気がするのはやはりエンフィールド事件がイギリスに刻まれているからではないだろうか…
うーん、何故とり憑かれる様子って必ずって言っていいほどああいう悪魔ボイスになるんですかね(笑)
あれが嘘くささ増してるんだよな~
動画サイトが出来てから世界にはああいうの出来る子供って意外に多いことが判明してるよね(笑)
この映画見終わった時に出た感想は正直、怖さとかより、ああ…この子お父さんいなくなって寂しいんだ…と、ジャネットの父が居なくなったことへの悲しさの方が強く伝わってきて
せっかくシスターナンとかいい演出されてるんだけどね~(笑)