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百鬼夜行シリーズ5作目
今回は姑獲鳥、魍魎の匣、狂骨の夢から繋がりのある人が多いですね、塗仏二部作への架け橋なのか(笑)
冒頭、鉄鼠の檻と時期が被るので最初は箱根に行ってない木場や狂骨の夢に出た伊佐間が登場します。
この作品で、大分過去の作品に登場した人物達の繋がりが見えてきますね
事件の大筋は
鐫で両目を潰して殺害する目潰し魔、平野
絞殺魔、杉浦
の2つの事件が絡まるようで独立していて、最終的に絡まるという
時期は2月下旬から3月かな
今回はラスト部分が冒頭にあって読み終えたらまた最初に戻るという
本当の絡新婦とのやり取りが書いてあるので
829ページだけどまた読む最初足すと837ページですね
読みおわったら大抵の人、最初に戻るだろし(笑)
終わり方が白夜行みたいな感じだわ
いやー、怖い、女郎蜘蛛は(笑)
百鬼夜行シリーズは戦後の話で、家の祖父母が若い頃と被るけど、昔の話聞くの好きだったから結構すんなり入ってくるというか、祖父母の話聞いてるみたいな感じなんで
旧家の有り様ってのはこの本に出てきた内容は結構聞いた事あって
実は自分の家系も、織作家の様に、初代は女家督だったりする。
日本は平安時代までは、男が女性の家系に婿入りするのが普通の結婚の形だったんですよね、女家督で
だから、子供の父親は基本誰でもよくて、兄弟全員父親が違うなんて当たり前だし
また、その一方で近い親族血縁だけで固めて家系作るってのもあるけど
これはどちらかというと女家督が終わって、その後今の男家督になってからの話なんですよね
昔と一口にいっても時代でその有り様は変わる
織作四姉妹の内、あえて名前伏せるけど、1人半陰陽の人がいたけど
石田の小屋、絡新婦、半陰陽っていうの揃ったのがね~
祖母に聞いた話では戦後に近くにいたらしいんですよね、そういう方
石田はあくまで夜這いだから、そこはちょっと違うけど
今回は蜘蛛の糸にあやつられるごとく登場人物達が動いていましたね、京極堂ですらちょっとあれだったし
六芒星ヘキサグラムの事読み流してしまったけど気づくべきだったわ~
基督ではないわな、そりゃ(笑)
蜘蛛は今回の事件を多くを失ったわけではなく、落としたと言ってる事からも、やはり作為的だったのかな
過去の作品に出てくる重要人物とも関わりあったみたいだし、ちょっとその辺り気になる
本編後に[百鬼夜行 陰]の平野の事件起こす前の短編、読んだけど、鉄鼠の檻の坊主、小坂が出てきてて
あれは無理やり繋いだような印象が(笑)
杉浦の話は魍魎の短編だと思って先に読んでしまってたから、あるワード出た時すぐそれが杉浦なの解ってしまった(笑)
失敗
鉄鼠800、絡新婦800ページと続いたからちょっと休憩だわ(笑)
今回の話はなんか個人的に重たい物が憑いたぞ(笑)
次の[塗仏の宴 宴の支度]では蜘蛛が(笑)