２０００年に製作されたイギリスのドラマです
連続物ではなくてこちらでいう２サスのような単発型のドラマ
ストーリー
選挙の出馬を前日に控えた医師マリウス・バニスターに、突然スキャンダルが持ち上がった
身の潔白を証明しようとするマリウスに対し、妻ニーナは疑惑を抱いていた…
さらには両親から愛情を受けずに育った息子マーチン、痴ほう症のため政界を引退した祖父…
マリウスのスキャンダルを逆手にとって姉夫婦の仲を壊そうと画策するニーナの妹キャンディス
様々な思いが交錯する中で、祖父が呟く
[時がきた…]
７月１２日木曜日、午後１１時５９分、ニュースの第一報が流れた
[バニスター邸殺人事件。被害者、容疑者ともに不明]
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長年秘められていた憎悪、そして殺意
バニスター家に訪れた最悪の１日(２４時間)
それぞれの感情が渦巻きひとつの結末を迎える…
マリウス、ニーナ、キャンディス、マーチンの四人の視点からマリウス家の２４時間をザッピングしてみるドラマ
だから同じ場面は台詞も一緒なわけなんですね
ザッピングの人数増えるごとに前後の場面が少しずつ明らかになってマリウス家になにが起こったのかが、解るようになっていて見せ方が上手いです
そこにひかれていって観てしまう
最初はタイトルがジェイソンのパロディみたいと思って観たんだけど違った(笑)
イギリスでは投票日が木曜日なんだそうだ！
週末だとみんな酒飲んで選挙いかないから(笑)
アメリカとかも火曜日だったりするからね～
週末ってことの考え方がちょっと違うよね
日本なら仕事休みの日に行事もってくるけど…完全休みって考え方なわけなんだよね
このドラマの場合、亡くなった娘さんの命日もかかってるみたいですが
マリウスは不倫相手であり、別れてもしつこいキャンディスを…
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妻ニーナはプールで娘を亡くしたことから人生に挫折、更に最初は妹と共謀して不倫を仕組んだけどマリウスが本気で妹キャンディスを愛したと勘違いしたことから自分を裏切ったマリウスを…
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キャンディスはマリウスと大学時代に付き合っていて姉に乗り換えた彼を取り戻そうと姉ニーナを…
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息子マーチンは世話している痴ほう症の祖父を…
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それぞれにそれぞれな理由で相手を亡きものにしようと画策するんですが…
そこには相手に口に出して言わないが故に生じた誤解や相手を思っての行動、嫉妬など心理描写が結構深く描かれている
特に息子マーチンの家族への思いがね…
マリウスとニーナ夫婦には子供が出来ないって医者にいわれてマーチンは養子でもらわれてきたんだけど、その五年後に妹が生まれるわけ
で、その妹というのが家のプールで兄妹でもぐりっ子して遊んでる時に事故で亡くなってしまうわけなんだよね
で、夫婦は兄に妹まかせて納屋でイチャイチャしてて…
養子でもらわれた自分が養父母の実子を事故とはいえ不注意で亡くしてしまうわけだ
それとやはりどこかで実子である妹に嫉妬していた部分があって、あの時の潜りっこでの妹の異変に気づかなかったのではなく、自分は意図して助けなかったのでは…と自問してみたり
(マーティン編で登場した時、風呂で自分の潜りのタイム計ってんだよね、あれとか)
夫婦は夫婦で養子にしろマーチンは自分たちが育てた子供であるわけだし、何より自分たちが目を離した負い目もある。
お互いに負い目を感じてコミュニケーションが上手くとれなくなった家族なんです
全員が自分を責めてるのと同時に相手も責めちゃうわけなんだよね
一番辛いのはマーチンかな～
彼の立場を考えると…
養父母としては普通に実子の感覚で育てているつもりなんだろうけどね
良い養父母だと思うし、けど踏み込んだ発言はマーチンに対して口をつぐんてしまう場面もあり…
それがマーチンには自分が養子だから…って思えてしまうというか…
最後はある人の死をきっかけに家族がまとまるような気配があったのでそこは救いかな
誰が亡くなるのかってのがこのドラマの推理要素なんで
ちょっと変わった推理だけど(笑)
まあ～このドラマの名言は吹替えで観た時の[クローケー場の芝生も濡れてるわ～ビショビショよ！
]ＢＹ キャンディスではないかと(笑)
色んな意味含んで、大人が観て面白いと思えるという意味で面白い作品だと思う！