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鯨統一郎[ すべての美人は名探偵である]

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鯨さんの作品はドラマ[歴史カクテル]を見て好きになり見かけたの買って読み始めたわけなんですが…


結構読んだ順番ぐちゃぐちゃになってしまってたんだな~と最近解った(笑)


創元推理文庫と光文社のバーミステリーシリーズごっちゃにしてしまってたし(笑)



でも、これはまさにそのごっちゃになった作品なんだな~



創元推理文庫シリーズ

[邪馬台国はどこですか?]

[新・世界の七不思議]

[新・日本の七不思議]

シリーズに登場する歴史学者 早乙女 静香と



光文社より出版された

[九つの殺人メルヘン]

[今宵、バーで謎解きを]

等に登場する女子大生 桜川東子がダブルヒロインで登場する長編ミステリー


東子のやつはまだ今宵、バーで謎解きをしか読んでないんで、九つの殺人メルヘンを今頼んである





ストーリー


美貌の歴史学者・早乙女 静香が、沖縄研究旅行中に遭遇した殺人事件。


被害者は徳川家の秘密に関する古文書を秘匿していた!?


さらに札幌でも古文書の関係者が謎の死を…


沖縄~北海道での同時殺人、さらに古文書とある童歌の秘密に静香と女子大生・桜川東子が挑む!



鯨さんの作品でもまだ初期の部類に入るんだろな~

色々出てますが、やはり短編集のバーミステリーシリーズが好きだな~俺は


お酒と歴史で洒落てるし(笑)

鯨さんの長編は初でしたが、うーん…

やはりミステリーは京極夏彦さんの方が…


鯨さんにはバーミステリーシリーズ続けて欲しい







感想


徳川家の古文書が出てくるので一応歴史もあるんだけど…どちらか云うと犯人探し要素が強い作品で普通のミステリー小説と変わりないかな


ドラマ[神の舌を持つ男]の木村文乃演じる二サスマニアの甕棺墓 光に読ませたらきっと

[ふっ、何の変鉄もない普通のミステリーね~]

とか言われそう(笑)(笑)





実際ミステリー小説としてみると…正直面白みないかなと思いました



どちらかというと自分は事件解決の糸口になる童歌の謎が楽しく読めたかな!

その童歌というのが[ずいずいずっころばし]


ずいずいずっころばし

ごまみそずい

茶壺におわれて

トッピンシャン

抜けたらドンドコショ

俵の鼠が米喰ってチュウ

チュウチュウチュウ

おっとさんが呼んでも

おっかさんが呼んでも

いきっこなしよ

井戸の周りでお茶碗かいたのだぁれ?





童歌ってかごめかごめとかは有名だけど、詞の意味を考えると酷い内容だったりするんですよね


ずいずいずっころばしは一般的に江戸時代の御茶壺道中のことを歌っているといわれますが


歌に合わせ子供たちが拳を緩く握り、その穴に指を入れる様は性の営みを表しているともいわれます




この童歌の解釈でバーミステリーシリーズで登場する鯨さん独特の解釈が現れます(笑)



ずいずいずっころばしは三代将軍 家光の死を表していると!


12歳で家光が引き起こした自殺未遂は未遂ではなく本当にその時亡くなっていて、その後の家光は春ノ局が影武者を使い隠蔽したと!

それを伊達家の鼠(間者)が掴み、徳川家は伊達家を優遇
ずいずいずっころばしのずいずいは脳髄のずいで枯れ井戸に落ちて飛び散った家光の脳髄だ!

と東子が結論を出す


東子のキャラクターではこんなウォーキングデッドみたいなこと言わない気がするんだけど…


自分は御茶壺道中って解釈がやっぱ一番しっくりくるかな
戸ピッシャンして粗相がないように子供は昼寝させて道中をやり過ごすけど、その間やることないから営み始まることもあったのではないか…それを昼寝から起きてしまった子供が見てしまい、子供たちだけの間で内緒でその話しになり遊びに変化


自分の子供時代考えるとそういう話しになったこともあるからね~(笑)



ただ、音楽詞的にみるとラストがだぁれ?って疑問詞で終わってんだよね
?で終わるって歌の詞だと何かしら主張したい、または何かを聴いてる人に問いかけたい時に使うことが多いだろから…


ちょっと腑に落ちない点はあるかな





コラボ作品はこれしか出てないんだな~

ミステリー部分は大したことないですが(笑)好きな作品の登場人物がコラボするのは面白いので、出来れば創元推理文庫のみやた達と光文社の刑事たちも一緒に登場させて次作コラボやって欲しい~!!

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