こちらは北の怪獣特撮
1985年に朝鮮芸術映画製作所により朝鮮半島に古くから伝わる民話をベースに製作された北朝鮮製の怪獣映画
金正日が自国でもゴジラを製作したいとの思いから、日本の東宝、ゴジラ(84)の特撮スタッフに着ぐるみや撮影を依頼し製作された作品
のちにアメリカのギャラクシーインターナショナルが米国に亡命した監督から原案のみを買い取り、舞台を中世の欧州に変更したリメイク版 ガルガメスを製作
ガルガメスはディスク化してませんが、ビデオは日本で出てましたね~
(RUNコーポレーションさん、是非ガルガメスのディスク化を)
ほんとストーリー原案のみ同じでプルガサリの面影はないけど(笑)
プルガサリも製作されたのは80年代ですが、韓国の大怪獣ヨンガリと同じで版権の問題が色々あった作品で、日本では98年にようやく公開とありそれ以前の特撮ファンには幻の作品になってました
ガルガメスの方がビデオのみだけど数年早かったですね
ストーリー
時は高麗朝の末期
軍事優先政策に反発した鍛冶屋が、鉄を食う伝説の怪獣 プルガサリの人形を作った直後に亡くなる
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その人形は鍛冶屋の娘アミの血を受け生命を持ってしまう
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朝廷軍と反乱軍の攻防が続く中、鉄を食うプルガサリは次第に成長、巨大化し反乱軍と共闘
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そしてついには都の宮殿を陥落させるまでに
革命には成功したものの、今度は巨大化してしまったプルガサリの食料(鉄)を確保するのが次第に問題に
鉄(農作業の道具等)が必要な人間たちは困り果て、その姿を見たアミは自分の命を犠牲にし、プルガサリの身体を崩壊へと導くのだった…
高麗末期だから歴史的にモンゴル帝国(元)との覇権争い紅巾(こうきん)の乱の頃かな~
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兜がいかにもね
プルガサリはゴジラ84からスーツアクターを勤めた薩摩剣八郎さんが入っているのですが、動きが良いので最後まで見れてしまう(笑)
前線基地や宮殿を壊すげんこつ突きは見もの(笑)
屋根瓦が飛ぶ!
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ガサリの見た目はキングシーサーに似てるな~
俳優陣に関しては…よく北朝鮮のドラマとかニュースで流れたりしますが、こう…なんていうの感情剥き出しで斜め倒れしながら泣くとかそういうシーンはある(笑)
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あー、いかにも北朝鮮だな~と(笑)
ストーリー的には皮肉にも後の金正日自身みたいな朝廷派がウケるんだけど(笑)
日本ならこういうストーリーはゴジラというより時代劇プラス正義の怪獣って感じで大映の大魔人がそうですね
プルガサリ自体は処刑される寸前の村人を腕にはめられた鉄輪を食べて救ったり、デカく育ったあとは村人のために木を倒して薪を作ったりと微笑ましいシーンもあって愛嬌ある
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特撮怪獣としては魅力もありますね(笑)
この間昨今の北朝鮮、最後のアメリカ人旅行者が撮影したトラベルフォトみたんですが、あちらでも一応DVDショップとかあるんだね~
他にどんな作品あるんだか…ちょっと気になる