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映画[ヒトラーへの285枚の葉書]

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イメージ 1

原題:Jeder stirbt fur sich allein


英題:Alone in Berlin


ハンス・ファラダ原作の小説 ベルリンに一人死すの映画化


フランス、ドイツ、イギリスの合作で配給はなんとB級映画でお馴染みのアルバトロス(笑)

12月にはディスクも発売に


たまには良い作品も配給するんだな、アルバトロス(笑)




都内だと下高井戸の映画館でしかもう今は観れないから(笑)
全国的には夏に公開終了してるので







ストーリー


1940年6月、戦勝ムードに沸くベルリンで質素に暮らす労働者階級の夫婦オットーとアンナのもとに1通の封書が届く


それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。


心のよりどころを失った二人は悲しみのどん底に沈むが、ある日、ペンを握り締めたオットーは

「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」

と、怒りのメッセージをポストカードに記し、それをそっと街中に置いた


ささやかな活動を繰り返すことで魂が解放されるのを感じる二人


だが、それを嗅ぎ付けたゲシュタポの猛捜査が夫婦に迫りつつあった…




うーん、彼らがやったことは…
今でいえば昨今Twitterで話題になった日本死ね!発言レベルのレジスタンス活動なんだろうけどね…

拡散度は街角にこそっと置いた葉書くらいではくらべものにならないだろし…


それでラストは斬首刑なんだから…


時世と時代の違いってことなんだろうけど…余りにも違い過ぎて…



でも、ナチス統制下のドイツはもっと市民生活酷いものかと思いましたが、当時の暮らしの描写はそれほどでもなく、結構普通


至るところにあのマークやプロパガンダポスターなんかは貼ってあったりしますけどね

大戦前半のドイツが飛躍していた時期の街の姿て中々カラーでは観れないからね、復元とはいえ




彼ら夫婦は41~43年にかけて約2年以上もそうやってナチスへの批判の葉書を撒いていたわけで…

葉書だから見つからなかったのかも知れないけどもっと早く見つかっていてもおかしくないわけで…


解決をせっつかれたゲシュタポが誤認逮捕した人を自殺に見せかけて殺害したりまでして、自分の身を守ろうとする世界なわけだ…

あまり解決遅いと無能ってことでゲシュタポだって処罰されちゃうわけだから


市民も怖いからその葉書を見ると党に届けるわけなんだけど285枚の内18枚は届け出がなかったという…
もちろん誰にも発見されず棄てられたようになった葉書もあるんだろうけど


中にはその葉書を大事に取って置いた人もいたんだろね



結末は大体予想つくと思うんですけどね

ラストのラストは誤認逮捕したゲシュタポが…は予想外な行動をとって…


良心の呵責なのか…夫婦の葉書に感銘されたのか…
何故ああいう行動したのかちょっと理解が出来ない

総統を罵倒する文言の葉書を全て読んだからって…そこまでなのか~!?

捜査してれば目に触れるのは当たり前だろし、それだったら仕事割りふられた時点で人生終わりじゃん(笑)


集団心理の流れでナチスを推す声は高まる中、世の中の動きとは逆にその流れに乗れなかった1家族の話なので凄く小さな話なんですが…


なんだろな~近年は自分がなく流されやすい人が多いから流行らないだろね、こういうのは(笑)



まあ、それやるって決めた時に夫婦は覚悟が出来てたんだと思うけど…

勇気とかそういったものでもなく、些細な反抗でもいいから自分の意思を示したかったんでしょうね


一応、脚色はあるだろうけどゲシュタポの記録に実際に残っていたものから作品化したみたいなので




日本も言葉狩りは凄かったらしいですけどね、戦時中

ばあちゃんが結構覚えてて、あそこの家の誰が引っ張られたとか(笑)



アジアとヨーロッパでは戦後処理とその後で差がついたな~


アジアなら日本、半島、中国あたりの合作ということになるかも知れないけど…


今もいがみ合うアジアに対してヨーロッパは上手くやったよね

そりゃ、個々には今も色々な思いがあるのかも知れないけど

後援にドイツ大使館ついたってのも凄いな
明暗でいえば自国の暗な内容なわけだし…

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